「ほっとこうち5月号(平成17年)」より

人体の障害や病気は、血中酸素不足から生じる場合が多い。それを改善するため体内の酸素を増やす医療用の高気圧酸素治療装置はすでにあり、同種の装置はサッカーのベッカム選手が足を骨折した際に使い、驚異的早さで回復したことからスポーツ界では注目されていました。そのため日本はもちろん、欧米でも野球・サッカー・バレーボールなどの球団が、酸素の力を利用しています。有名スポーツ選手をはじめ、多くのアスリートが高気圧酸素セラピーを常用していることは、スポーツ関係者の間ではよく知られています。
また最近「酸素エステ」が話題を呼び、ダイエット、美肌、むくみ解消などの美容効果が高いこともあり、有名芸能人がよく利用していることが雑誌などでも取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。
当店では、最先端の高気圧酸素セラピー装置である酸素カプセルを中四国・九州地区で初導入。整体と一緒に行えば相乗効果も期待できることからセットコースが人気NO.1となっています。
酸素カプセルは、体に優しい酸素濃度とカプセル内圧力を維持できる装置です。通常の大気の酸素濃度は約21%ですが、これを酸素濃縮機により酸素濃度を1.5倍の30〜35%に高めています。
「気体は気圧の高さに比例して液体に溶け込む」という「ヘンリーの法則」があります。この法則を利用し、通常大気の約1.2倍の1.2〜1.3気圧のカプセル内圧力により、多くの酸素を体の主要組織から毛細血管の先まで強制的に溶け込ませることができ、60兆個の細胞の隅々まで酸素を送ることが可能です。


〜結合型酸素と溶解型酸素の違い〜
        効果のでる根拠
体内には結合型酸素と溶解型酸素の2種類があります。
通常生活では溶解型酸素は非常に少なく、主に結合型酸素の形で体内を駆け巡っています。
しかし、結合型酸素では毛細血管などの体の隅々までは分子の大きさが非常に大きいため酸素を届けることはできません。


★結合型酸素(通常時)
血液中の赤血球の中にヘモグロビンという酸素を運ぶ物質と酸素が結合した状態。
ヘモグロビン(7ミクロン)に依存するので、脳・肝臓・腎臓・皮膚のような毛細血管のかたまりのような細い(約5ミクロン)ところには運んではいけない。


★溶解型酸素(酸素カプセル内)
高気圧の環境で取り込まれる酸素は、分子レベルでガス化しより多くの酸素がリンパ液や中枢神経液などにも溶け込んで隅々まで細胞組織に達します。
大きさもヘモグロビン(7ミクロン)より小さいので毛細血管にも到達します。



「ほっとこうち6月号(平成17年)」より

東洋ではヨガや気功など古くから「呼吸法」が重要な健康法でした。呼吸法により、多くの酸素を取り込んで体調を整え、免疫力を上げておき、病気になりにくい体にすることができるのです。ヨガの達人は呼吸法により、肺の圧力を変えることで、体液に溶け込む溶解型酸素を増やすといいます。素潜りで有名なジャック・マイヨールは、潜る前に必ずヨガをやっていました。このときの呼吸法で、肺の気圧を上げ、身体に溶解型酸素を取り込んでいたといわれています。
通常の肺呼吸ではヘモグロビンに依存した結合型でしか酸素を選べません。それに対して、通常体内にはごく微量しか存在しない溶解型酸素はヘモグロビンに依存しませんから、リンパ液や脳脊髄液などの体液にも溶け込んで60兆個の細胞の隅々まで酸素を送り届けることができます。
最近では新聞や雑誌、テレビ番組などでも「酸素」についての商品や情報が目に付くようになってきました。なかでも「高気圧酸素セラピー」は単に高濃度酸素を取り込むだけでなく、溶解型酸素による高い「ケガの早期回復効果」「コンディショニング効果」「ダイエット効果」「美容効果」、高い気圧で骨格や筋肉のバランスを整える「レオロジー効果」などで、アスリート、ハリウッドスター、スーパーモデル、セレブの間でもっとも注目を集めているといわれています。人間は食物なしで数週間、水なしで数日間生きることが出来ますが、酸素無しでは数分も生きることができません。それほど人間にとって大切な酸素に私たち現代人は、もっと切実な問題として目を向ける必要があります。酸素は呼吸によって体内に取り入れられ、血液によって、各器官に供給されます。供給された酸素は脳の活動に使われたり、運動のエネルギーとして消費されます。体内の酸素消費量は、各組織によってかなりの差があり、全身の臓器・器官のうち最大の酸素消費量の脳は、その重量わずか1.4kgで体重の2%程度ですが、酸素消費量は全体の4分の1(約25%)にあたります。脳は、人体を支配するいわば中枢センターのようなものです。約145億個といわれる脳細胞が、正常に活動する為には、大量の酸素が必要なのです。筋肉のように、酸素をある程度貯蓄できる「ミオグロビン」のような物質の持ち合わせがないため、脳は常に多量の酸素を消費します。もし心臓停止などで酸素の供給が全くなくなった場合、脳の活動はすぐに停止します。その状態が30秒ほど続けば脳の細胞は破壊され始め、2〜3分で再生不能になります。脳細胞の破壊が大脳皮質でとどまっているのがいわゆる植物人間の状態、さらに進行して脳の髄質に達すると脳死ということになります。締め切った部屋に長時間いたりすると頭がボーっとしたり、頭が痛くなったりするのは、脳が酸素不足を訴えているのです。脳細胞が酸素不足で慢性疲労していると物忘れが多くなったり、集中力の低下などの影響がでてきます。また酸素不足になると、自律神経の働きが低下して様々な症状が起こります。なんだかやる気がしない、人と会うのがおっくう、憂鬱などという症状も実は酸欠が原因であることが多いのです。また眼の筋肉が酸素不足だとピント調整などに影響し、ものが見えにくくなります。
高気圧酸素セラピーは脳疲労の回復を促進し、記憶力、集中力、自律神経の働きを高め、疲れ目や頭痛の緩和に効果を発揮します。


「高気圧酸素セラピー」の効果とは
●ケガの早期回復効果「筋肉や人体の損傷、骨折後の炎症期から修復期において、患部の細胞の酸素不足を補い、新陳代謝を高め回復を促進します。」
●コンディショニング効果「疲労の原因である乳酸などの疲労物質の分解・除去を促進する働きがあるので、疲労感(筋肉のコリや張り)や筋肉痛を軽減してくれます。」
●ダイエット効果「筋肉内細胞のミトコンドリアへ酸素を供給して、脂肪分解酵素などの働きを高め、糖や脂肪が燃焼しやすくなります。」
●美容効果「肌の張りを保つコラーゲンは合成時に多量の酸素を消費するため、十分な酸素を供給しコラーゲンの新陳代謝を高めます。」
●レオロジー効果「物質は環境条件によって固体が液体になったりとその性質を変えます。こういったことを研究するレオロジーという学問があります。カプセル内は、高気圧作用で体全体に均一に圧力がかけられているため、骨格や筋肉のバランスを整えて体の歪みを治す効果があり、身長が1〜2cm伸びるケースが多いという特徴があります。」
※整体と一緒に行えばシナジー(相乗)効果抜群です。
※その他、様々な効果があります。


「ほっとこうち7月号(平成17年)」より

高気圧酸素セラピーは、カプセル内の高い気圧で体内に活性水素が発生し、活性酸素と結びつくので、老化・シミ・シワの原因になる活性酸素を中和します。


大気の酸素濃度は、100年前は24%だったものが、現在では21%にまでなっているそうです。原因としては大気汚染、森林伐採などではないかと考えられています。住居の環境としても気密性の高い家屋が多くなったため、まめに換気を行わないと屋内の酸素濃度が下がり酸素不足になりやすい状態になっています。
人間や動物は歩いたり動いたりすることによって体の機能を保てるようになっています。運動不足になれば心肺機能が低下し酸素を十分に取り込めなくなりますし、血行も悪くなり酸素や栄養の供給がされにくくなります。
食事や栄養の乱れや、過度のストレス、喫煙、飲酒なども、体内環境に影響して酸素不足を招きやすい状態になっています。身体の中のすべての細胞はそれぞれの機能を果たすためにエネルギーが必要ですが、このエネルギーを生み出す作業をしているのが、細胞内のミトコンドリアと呼ばれるところで、ブドウ糖や脂肪を酸化してエネルギー化しています。ここで食べた食物と酸素の結合が起こってエネルギーを発生させ、必要な筋肉を使うことができるのです。
その一方で、身体が酸素をエネルギー源として燃焼させると、老廃物として炭酸ガスが発生し、この炭酸ガスがたまると脳や心臓、または大切な臓器の働きが悪くなってしまいます。そのために肺は酸素を連続的に供給し、心臓などの器官で炭酸ガスを排出し、血液が酸性化するのを防いでいます。これがガス交換です。このガス交換によって疲れが取れて活力が蓄えられるのです。
酸素の役割は酸化で、簡単にいえば燃やすことです。地上で物が燃える時には酸素が必要ですが、身体の中でも物が燃える時には酸素が必要ということです。食べたものを100%燃やす為には酸素が必要です。酸素が足りないと不完全燃焼になってしまいます。不完全燃焼というのは、燃えカス、つまり老廃物が残る不十分な燃焼です。この燃えカスがよくないことに、一酸化炭素を放出します。火災の時の焼死者は不完全燃焼で生じた一酸化炭素によって、焼死する前に一酸化炭素中毒死してしまっている場合が多いのです。
そうすると、身体の組織の中のミトコンドリアで酸素を燃やしてエネルギーをつくらなけくてはいけない時、酸素が足りなかったとしたら、不完全燃焼になりますから、燃えカスが体内に残ることになります。そして、この燃えカスが身体の中に一酸化炭素を放出します。
血液中のヘモグロビンは、酸素の250倍もの力で一酸化炭素にくっついてしまうために、不完全燃焼が続くと、大切な酸素を運ぶことができなくなり、血液の質が低下して身体の各臓器の不調が起きてきます。人工飼料で、短期間で太らされた家畜や卵、農薬と化学肥料で育った野菜や果物、それからインスタント食品や冷凍食品・・・日本人は一日平均約16gも食品添加物を摂取しています。これらは化学薬品ですから、体内で燃やされずに蓄積されていけば、酸素を運んでくれる血液が汚れてしまいます。血液の質低下だけでなく、合成着色料や合成保存料、合成甘味料を体内で中和するにも多量の酸素を必要とするため、肝臓や腎臓、腸に余分な負担をかけてしまいます。その結果、老廃物が排出されにくくなり、病気の原因となってしまいます。
酸素の発生源である樹木の大量伐採や、自動車、火力発電、ジェット機などの増加による酸素の大量消耗、排ガスの増加による大気汚染も人間の体への酸素供給量を少なくしています。
野口英世博士は著書の中で「すべての病気の原因は酸素欠乏にある」と力説し、ガンや心臓病なども細胞の酸欠によって起きることを学会で発表しています。また、ドイツのノーベル医学賞受賞者であるオット・ワールド氏も「ガンの発生は酸欠症による」と発表しています。フランスの医学博士ラオール・エストリポー氏は、ガンの原因を追求したところ、その一因が体内の炭素ガスにあることを発見しました。ドイツのノーベル医学賞を受賞したワール・ブルグ氏もガン組織には著しく酸素が欠乏していると発表しています。実際に京都府立医科大学では高気圧酸素を使ったガン治療で良い結果を残しています。高気圧酸素療法は、医療の世界では40年以上前から臨床各科に利用され、現在国内約900ヵ所の医療施設で使用されています。


●上記以外の主な著名医学者の学会・学術論文等での発表

◎ヘンダーソン博士(コロンビア大学教授)
 「ガンは一酸化炭素の中毒が原因である」
◎浅野牧茂(国立公衆衛生院室長)
 「酸素は血行をよくする働きがあり、動脈硬化を予防する」
◎菊池長徳(東京女子医科大学助教授)
 「高血圧の予防と改善に酸素は著しい効果がある」
◎谷本晋一(虎ノ門病院・呼吸器科部長)
 「喘息や疲労回復に酸素は著しい効果を与える」
◎吉藤高良(筑波大学教授)
 「酸素を十分に取り入れれば、肺機能を向上させる」
◎小山内博(元・労働科学研究所所長)
 「ガン細胞は酸素が不足した細胞に増殖、脳卒中・心臓病・動脈硬化・肝臓病・子宮筋腫などの成人病も酸素不足が最大の原因である」